スポンサーサイト

  • 2011.12.25 Sunday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    (最終回) 最高の「ほうれん草のごま和え」を求めて

    • 2011.12.25 Sunday
    • 10:44


    最終回の今回は「料理」についての話を書きたいと思います。


    懐石料理教室の師範クラスに上がった時、習う料理がどんどんプロっぽく、
    凝った豪華なものになっていくことに毎回喜びを感じていました。
    それまでの自分の料理には無かった「食材」や「調理法」、「盛り付け」など、
    まさに、「これぞ日本料理のおもてなし」と思える献立が沢山あって、
    毎回ときめきながら教室に通ったものです。

    そんなある時、献立のいくつかの料理の中に、「れん草 ごま和え」 と、書かれていた日が
    ありました。そのまんま、「ほうれん草のごま和え」のことです。
    献立を見た時、正直「ん?」と思いました。
    「何をいまさら・・・ほうれん草のごま和えなの??」です。

    これは何もこの教室で習わなくても自分で作れるメニューだし、
    師範のクラスに上がるまでに、基礎的なことはすでに何年間かやっていましたから
    今さら改めて習うべきメニューでもないと思ったのです。

    でも、当日習ったほうれん草のごま和えは、私が考えていた(知っていた)ごま和えの
    作り方とは少し違ったのです。
    材料も、作り方も基本は一緒です、でも、違った箇所というのは、その手間のかけ方です。
    ほうれん草にごま、砂糖、醤油、みりん、たったこれだけの材料で、でも最高の料理を
    提供しようと思ったら、かける手間ひまは私が考えていたよりいくつも多かったのです。
    出来上がった料理からは直接見てとれることのない途中の作業工程も、手間を惜しまず
    しかも美しい仕事をして、料理を仕上げるのです。

    そのようにして出来上がった「ほうれん草のごま和え」は本当においしく、私は「滋味」すら
    感じました。
    ほうれん草のごま和えを「ご馳走だ」と思ったのはこの時が初めてです。
    そして、ご馳走の何たるか、おもてなしの何たるか、を知ったのもこの時でした。
    豪華な食材や、見栄えのいいお料理をだすことだけがおもてなしではないのです、
    限られた材料であっても、「どうしたら最高の味が引き出せるだろうか」まずそれを考えて、
    そして、見えないところにもそれを実践することがおもてなし料理をつくることなのだ、
    ということを学びました。
    同時に、「滋味」とは、決して調味料で付け加えられるものではなく、ていねいな作業の
    積み重ねと、素材の持ち味がうまく引き出された時に初めて“現れる”ものなのだ、ということも
    知りました。

    料理はいつの間にか「いかに簡単に」「いかに手間をかけずに」「いかに楽チンに」おいしい
    ものがつくれるか、という事に重きが置かれるようになりました。
    でもこれからの時代、「最高のほうれん草のごま和え」的な料理を人々は暮らしの中に
    取り戻していく必要があるのではないかと思っています。
    食べ物が「からだ」と「こころ」を作る。本当は多くの人が食べ物に「癒し」を求めているのに、
    癒してくれない食べ物でも目をつぶって日々を過ごしている。
    もちろん、忙しい日々の中では料理ばかりに時間は割けないけれど、でも丁寧な料理に
    癒される機会が増えれば増えるほど、人生も満たされていくと思うのです。

    あなたやあなたの大切な家族には、そんな食事を増やしていってもらいたいな、と思います。
    そして、私自身も、そんな食事で人生を満たせるようにこれから頑張っていこうと思っています。



    今年の6月から始めたこのブログですが、今回が最終回となりました。
    「食べ物」と「生活習慣病」の係りについて勉強したことがきっかけとなって「食育」という
    切り口で書いてみることになりましたが、書きたかったことは一応一通り書けたような
    気がします。
    途中脱線も多かったですが;変わったテーマにお付き合いくださり、本当にどうもありがとう
    ございました。
    今後はまたいつか、何か別の形で「食」をテーマにした発信をしたいと考えていますので
    その時はまたどうぞよろしくお願い致します。

    特に後半、仕事の都合で記事のアップが全然追いつかなくなった時でも
    毎日多くの人にこのサイトに訪れてもらったことに心から感謝しています。
    そしてコメントを寄せて下さった方々も本当にどうもありがとうございました。

    来たる2012年が、皆さまにとって健やかで幸せなことの沢山ある年になりますように・・・!!

    感謝をこめて
    かえる






    スポンサーサイト

    • 2011.12.25 Sunday
    • 10:44
    • 0
      • -
      • -
      • -
      • -
      コメント
      管理者の承認待ちコメントです。
      • -
      • 2012/01/02 2:07 PM
      コメントする








          
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック

      PR

      calendar

      S M T W T F S
        12345
      6789101112
      13141516171819
      20212223242526
      2728293031  
      << August 2017 >>

      clock

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM